濃紺の空を眺めながら、一人でぼんやりしていた。
当たり前だけど夜のハイリア湖になんて人はいるわけもなく、遠くに研究所の明かりがぽつりと
光っているだけだ。
今日は月が出ていなくて、代わりに小さな星が点々と輝いている。
7年前に見た空に似ている。揺れる水面を見つめながらそんなことを思った。
あの日の夜も月は出ていなくて、でもたくさんの星が輝いていたのを覚えている。
そして君が柄にもなく「綺麗だな」なんて言うから、俺は少し驚いた。
綺麗とか口に出さない人だと思っていたから。
そんな思いがに出てしまったのか、俺の顔を見て「そんな顔すんなよ」と言った。
けどその時の君の顔が少し恥ずかしそうで、俺は何故だか笑ってしまった。
あれから7年の月日が経ち、俺は再び同じ場所へ還ってきた。
数え切れない星空は今も俺の頭上にあるのに、違うのは君がいないこと。
水の神殿での7年振りの再会はあまりにも残酷なもので、どうしてこんなことになったのか
俺のちっぽけな頭では理解できなかった。
なあ、今どうしてる?
なんて問い掛けても、答えはない。
流れ星にそっと願ってみても、何も変わらないことを俺は知っている。
どんなに想ったって、君がいないことも俺は知っている。
会えなくても、記憶を辿って同じ幸せを見たいんだ。
行きたいよ。君の所へ。君の傍に。
泣かないよ。泣きたいよ。
届かない想いは、ただ行き場を失くす。
なあ、俺はどうすればいい?
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