自分がこんなにも他人に執着することなんてなかったのに。
今こうして2人で屋上にいるのだって、出会った時には考えもしなかったことだ。
気がついたら、いつも目で追っていた。
いつからだろうか。いや、そんなのいちいち覚えていない。
「なぁ」
「ん?」
赤く染まる空を見ながら、俺は隣にいるリンクに声をかける。
リンクは少し顔を持ち上げて俺を見ると、口元だけで笑った。
その表情を自分だけのものにしたいと思ってしまう。渦巻く独占欲。
そっとリンクの顔に右手をかけると、少し心配そうな顔をして俺を見る。
透き通ったこの瞳に映るのは俺だけでいいのになんて、馬鹿みたいなことを考えてしまう。
リンクが何かを言おうとするのを遮るかのように俺は言った。
言ったというよりも、口から自然に出てきたという方が正しいかもしれない。
「俺、お前のことが好きみたいだ」
見開かれたリンクの青い瞳が夕陽を受けて赤く染まる。
クラスメイトであり友人である俺に突然こんなことを言われて驚かないわけがない。
しかしこれが恋だと気付いてしまった以上はどうしようもないわけで。
リンクはこんな俺を嗤うだろうか。
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