目が合うと、「あ」と小さく声を漏らして慌ててその青い瞳を逸らした。
こいつは男のくせに、たまにこうやって女々しい部分を見せるが、別にわざとやってることじゃない
くらいは俺にもわかる。
何故ならリンクがそこまで計算高い男じゃないからだ。
「その…」
それだけ言って、また無言になる。そしてリンクはシーツを掴んだ。
奴が何を言おうとしているかなんて俺にはわからない。
ただ、この雰囲気は男2人でいるにしてはあり得ないものだった。
一人は顔を少し赤くして目を逸らし、もう一人は意味もなくどぎまぎしている。
俺の鼓動は馬鹿みたいに速まっていて、どうしてこんなにも自分が緊張しているのかわからなかった。
男同士だろ?何も緊張する必要なんてないはずだ。
それなのに必死に平静を装ってる自分が確かにそこにいて。
リンクはそんな俺に気付いているのだろうか。
何か声を掛けるべきなのだろうかと思っても、言葉は見つからない。
どうするべきかと思っていると、リンクが俺の方を向く。
「俺……っ…」
「?」
何かを躊躇しているようで、一瞬言葉が途切れて下を向く。
しかし次の瞬間には再び顔を上げて言った。
「俺…アイクになら何をされてもいいよ……」
朱に染まる頬。震える睫毛。揺れる青。
刹那、俺の中で何かが音を立てて崩れていく。
そして気がつけばリンクの身体はベッドへと沈んでいて、金色の髪が真っ白なシーツに散った。
赤い華が咲いてゆき、瞳からは雫が零れる。
止まらない。止められない。
―この衝動をなんと呼ぶのか、俺は知らない。
BACK