「あ、っん…やっ…あぁッ…」


絶え間なく零れる嬌声が浴室に木霊する。
揺れる水面。ぽたり、と一滴。零れるのは汗か、涙か―

















偶然にも今日は乱闘がない日だったため、リンクは一人で剣の稽古をしていた。
そして汗まみれになって浴室へ駆け込んだところ、これまた偶然、脱衣所でアイクに出くわしたのだった。
どうやら彼も今日は乱闘がなかったらしい。
そしてリンクと同じように一人で稽古していたのか、額には汗を浮かべている。


「アイクも稽古?」

「ああ」

「そっか。俺も今日は乱闘がなくてさ」


言いながら帽子を脱いで籠に入れる。
さすがに剣と盾は籠に入らないため、下に置いておくことにした。
アイクのラグネルの隣に、マスターソードと盾を一緒に置く。
着ているものを全部脱ぐと、リンクはそれらを丁寧に畳んで籠に入れた。
アイクはそんなリンクを几帳面だな、と思いつつ、自分も衣服を脱いだ。


「おー貸し切りかあ」

「まぁこの時間だからな」


今はまだ昼前。
ちょうど乱闘の真っ只中で、おそらく屋敷に残っている者の方が少ないはずだった。
まだ誰も使っていないようで、お湯も新しい。
2人は頭と体を洗うと、湯船へ体を沈めた。


「はぁ、気持ちいい。ほんとはシャワーでも良かったんだけど、やっぱりお風呂の方がゆっくり出来るしいいよな」

「そうだな」


リンクは振り返りながら、壁にもたれて目を閉じているアイクを見る。
肩幅は広く、二の腕にも筋肉がついていて、骨格も男らしい。
背だって高いし、男であるリンクが見てもアイクは羨ましい体型だった。
自分にも一応それなりに筋肉はついているし、牛乳だって飲んでいるのだから骨格だってしっかりしているはず。
決して華奢ではないのだが、やはり何処かが違った。
ついつい劣等感を抱いてしまう。
はあ、と溜め息をついて、浴槽の縁に手を組み頭を乗せた。
ぴちゃん、と蛇口から一滴。


(どうやったらアイクみたいな体になれるんだろう…)


暖かい湯につかっているせいか、ぽかぽかしてきて眠たくなってくる。
このまま少し寝てしまおうかな。リンクはそっと目を閉じた。
その瞬間―


「っひ、ぁ!」


項にぬめっとした感触。思わず体がびくりと揺れる
リンクが慌てて起き上がると、ザバンと大きな水の音が響いた。
項を押さえつつ振り返れば驚いて少し目を見開いているアイクがいた。


「悪い」

「アイクっ…!なな、何して…」

「別に。項が厭らしいと思っただけだ」

「い、厭らしい…!?」


先程のぬめっとしたものはアイクの舌だった。
項を舐められたのだ。
そして何の悪びれもなく言うアイクの言葉にリンクが赤くなる。
最近少し髪の毛が伸びてきたかな、と思ったため、リンクは髪の毛をゴムで一つに束ねていた。
確かにそうすることによって、普段は髪の毛に隠れている項が露になる。
果たしてそれが厭らしいと感じるかどうかは個人の問題ではあるが。


「肌、白いんだな」

「っ……!」


耳の付け根をそっと撫でられ、リンクはきゅっと目を瞑る。
アイクはそんなリンクの手首を掴んで引き寄せると、向かい合わせにしてリンクを壁に押し付けた。
背中にはひやりとタイルの冷たい感触。
文句を言おうと思ったのに、口は塞がれた。


「んっ、んん…ッ……!」


息をしようと思ってリンクが少し口を開けたら、すかさずアイクの舌が入り込んでくる。
歯列をなぞられ、舌を絡められ―
くちゅ、と音がして、リンクは頑なに目を閉じた。


「ふ、ぁん…っ……はぁっ…」


長い口付けからやっと解放され、リンクは酸素を求めてはあはあと肩で息をする。
瞳は心なしか潤んでいた。
しかし手首を押さえている手は離さず、今度は首や鎖骨へと口付けていく。
リンクは反射的に顔を逸らした。
それが首筋をより露にすることになると知らず。


「や……あッ…」


ちゅっ、ちゅっと音を立てながら、アイク赤い跡を残していく。
火照ったリンクの体は感じやすくなっているらしく、そのことは反応を見ればすぐにわかった。
アイクの唇が肌に触れる度に、はぁっと震える吐息を漏らす。


「感じるのか?」

「か、感じてるわけないだろ!」


アイクに尋ねられリンクは反論するが、どうも説得力に欠けるような気もしなくはない。
アイクは今まで押さえていてリンクの手首を解放すると、場所を入れ替えた。
今度はアイクが壁側に、そしてリンクがアイクをまたぐ形になる。
片手でリンクの腰を支えながら空いた方の手で下腹部を撫でると、リンクは「ひっ」と小さく悲鳴を上げる。
水の中とはいえ、リンクのそこはすっかり反応してしまっていた。


「体の方が正直のようだな」


口角を上げながらアイクは言う。
そしてご丁寧に腰に巻かれていたタオルを取り払う。
男同士なんだし、ましてや年も近いのだから別に隠すことはないようにアイクは思っていた。
事実、アイクはタオルなんて巻いていない。
取り払われたタオルは水を含んで重くなっていたようで、湯の中へと沈んでいった。


「アイク!」


リンクは真っ赤になって叫ぶ。
だがアイクはリンクの蕾を押し開くと、そのまま昂ぶった自身の上へ引き下ろした。
リンクは逃げようとするが、アイクの腕がリンクの腰を掴んでそれを許さなかった。


「あっ……や…っああ…!」


いくら水の中とはいえ、潤滑油も何もない状態ではやはり少しばかりきついようでアイクの顔が歪む。
アイクの肩にかけられたリンクの手にも力が入った。


「少し、力を抜け…っ…」

「そ、なの…無理……ッ……」


ふるふると頭を振り、リンクは俯く。
普段ならぱさりと揺れるであろう彼の細い金髪は、水で湿って首や頬にに纏わりついていた。
アイクはリンクの腰を掴むとそのまま揺さ振った。


「っ、ぁあ…っや……く、ん…っ」


水の中では思うように動くことが出来ないと、この時アイクは初めて実感した。
動きたくてもスムーズに動くことが出来ない。
しかしそれが水圧の問題なのかどうかとかは、この時にはどうでもよかった。
ぐん、と奥を突き上げるとリンクの体が仰け反る。


「やぁ、っ…ぁ、あぁっ……!」


リンクは咄嗟にアイクの首に腕を回す。
より密着することになって、自分がした行動とはいえリンクは内心で羞恥心にかられた。


「随分と積極的だな」

「ば、馬鹿!違…っ、ぁ…ふぁっ…」


抵抗の言葉も、与えられる律動で掻き消される。
リンクはもうすっかりアイクのペースに流されているようだった。
アイクの耳元では絶えず吐息が零れている。


「っア…はぁっ……あ、ぁん………」


アイクは今までリンクの腰を掴んでいた手を離すと、双丘を掴んでぐっと割り開いた。


「やめ…やッ、ぁ…アイク…!」

「なんだ?」

「中、に…お湯が入って…っ……!」


押し広げられることによってお湯が入り、中をじわじわと犯していく。
ちゃぷん、と音を立てながら、敏感な内部を満たしては抜けていく感覚。
お湯の熱さを内側から直に感じてリンクは悶えた。


「はっ…ぁ…んっ…いやっ…あつい……!」


アイクの肩に額をつけ、首に回す腕には力が篭る。
密着した肌が熱いのはお風呂に入って温まったからなのか、それとも行為の所為なのか。
揺さ振られる度に水面が揺れ、波紋を作っていく。
それは幾重にもなって広がっていった。


「あ、ああっ…もう……だめ…ッ…!」

「くっ……ッ………ん…!」

「っあ、ああ―……!」




* * * * *





栓を抜くと、ゴボゴボと音を立てて浴槽の中のお湯が排水溝へと吸い込まれていく。
二人は渦を巻いて流れていく、リンクの白濁が含むそれを眺めていた。
リンクがお湯の中で達してしまったため、当然の如くお湯は汚れて悲惨なことになっており、
一回お湯を全部抜いてから新しく風呂を焚き直すハメになったのである。
アイクが蛇口を捻ると勢いよくお湯が出て、湯気を立てながら浴槽にお湯が溜まっていく。


「ああ………」

「どうした?」


はあっと溜め息をついてがっくりと肩を落とすリンク。
そんなリンクをアイクはけろりとした表情で見やる。


「どうした?じゃないだろ!お風呂の中であんなこと…!」

「悪かったと謝っただろう。それにお前も感じてたじゃないか」


あっさり返されて、しかも行為を思い出してしまってリンクの顔がぼわっと赤くなる。
本当に嫌だったのであれば、全力で抵抗すれば良かったのだ。
しかし自分はと言うとアイクにされるがまま行為に及んでしまった。
しかも最後の方では、すっかり抵抗する気をなくしてしまって行為に耽っている。
恥ずかしいやら情けないやら。リンクはまた溜め息をついた。
すると、突然ガラリと浴室のドアが開く。


「あれ、リンクにアイク」

「マ、マルス!」


扉を開けて入ってきたのは、マルスだった。
先程まで乱闘があったらしく、うっすらと汗をかいている。


「やっと終わったからお風呂入ろうと思ったんだけど…なんでお湯がないの?」

「あ、あの、これにはわけが…!」

「湯が汚れたからだ」

「!!」


しどろもどろになるリンクとは対照的にアイクはきっぱりと事実を述べる。
そんなアイクを見てリンクの体がビキ、と硬直する。


「へぇ。お湯が汚れる…ね。君達一体何してたの?しかもリンク、首筋についてるそれは…?」


マルスに言われて慌てて首筋を押さえるが既に時遅し。
目の前で美しい微笑みを浮かべるマルスを見てリンクは涙目になった。


「あ、あの……」

「おい、逃げるぞ」

「あ!」


アイクはぐいっとリンクの手首を引っ張り、二人で浴室を飛び出す。
一杯になった浴槽からは、お湯が溢れていた。


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お風呂DEえっち。割と王道な感じです。
うちのアイクがただの変態になっていく…(^ω^;)
そしてタイトルと内容が全然マッチしていない!絶望☆

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