今日はダークの誕生日だった。
しかし、だからといって別段変わったことは何もない。
ただダークが1歳年をとっただけ。それだけだった。
というのも、数日前にせっかくだからお祝いしましょうよ!とピーチが喜々として言ったのだが、いかんせん
彼はイベントが好きではない。
誕生日会だなんて彼の前で言ったら、「そんなのガキがやることだろ」と言い放つ姿が容易に想像できる。
しかもダークは物事に敏感というか、隠し事をしてもすぐ気付いてしまう。
結局、サプライズパーティーをすることが出来ず、皆は彼に会ったら祝福の言葉を述べるだけに終わった。
またダークは甘いものが好きじゃないため、ケーキもない誕生日だった。
「せっかくの誕生日なのに…」
リンクは脚を抱えて、隣で胡坐をかいているダークを見た。
夕飯を終えた2人は、バルコニーで夜風に当たっているところだった。
空には満天の星が輝いている。
「別にいいんだよ」
「だってケーキがない誕生日なんて…」
「お前…俺が甘いもの苦手だって知ってんだろ?」
「そ、そうだけど!」
半ば呆れたような視線を向けられ、リンクは必死になる。
誕生日にはケーキ。
それが此処でのしきたりのようなものだった。
リンクも自分の誕生日にはケーキを焼いてもらい、それが凄く嬉しかったのを覚えている。
ふわふわのスポンジ、バニラビーンズの甘い香りがする生クリーム、鮮やかなフルーツ。
今まで誰かに誕生日を祝ってもらったことがなかったリンクにとっては、一番の誕生日プレゼントだった。
たかがケーキと思われるかもしれないが、リンクにはそんなの関係なかったのだ。
「でも…プレゼントが何もないのは寂しいよ…」
リンクは寂しそうに言って、何処か遠くを見据える。
自分にはケーキと祝福の言葉が何よりの贈り物だった。
しかし彼にはそのケーキがない。
甘いものが嫌いと言われたらそれは仕方のないことであるが、リンクにとっては腑に落ちないものだった。
リンクは俯いてそのまま自分の膝に額をつける。
「プレゼントが…ないわけじゃない」
「え……?」
ダークの言葉に、リンクは反射的に顔を上げる。
そして腕を掴まれてダークの下へ引き寄せられたと思ったら、何も言わずに口付けられた。
「ん、っぅ……ふ……」
初めは啄ばむ程度だった口付けも次第に深いものになっていく。
ダークが少し顔を傾け、リンクの下唇をつっとなぞると「っア」と小さな悲鳴が漏れる。
その隙に舌を滑り込ませて歯列をなぞり、奥へ引っ込む舌を捕らえて自分のものと絡め合わせてやれば
リンクの体から力が抜けていった。
ダークが少し目を開けて見ると、時折漏れる水音が恥ずかしいのか、リンクはぎゅっと目を瞑っている。
彼がこういう深いキスに弱いことはダークも承知であり、だからこそ余計にやりたくなってしまうのだった。
「んんっ…は、ぁ……ッ…」
唇を離し、舌を引き抜くと唾液が糸を引く。
その様が厭らしいと感じたのか、リンクの顔が朱に染まった。
ダークはそんなリンクの顔にそっと触れる。優しく、壊れ物を扱うかのように。
「ほかには何も望まない、ただ俺だけを見ていろ」
自分の蒼い瞳とは対照的な紅蓮の瞳にじっと見つめられ、リンクの心が跳ねる。
真っ直ぐな視線。
逃げることなんてないけど、ただ、言葉が出なかった。
きっと自分はこの強い眼差しに惹かれているのかもしれない。
「…うん」
リンクがゆっくり頷くと、ダークは小さく笑った。
普段あまり見せない笑顔にまたどきりとしてしまう。
いつも以上にカッコ良く見えるのは、きっと月明かりのせいだろうか。
それとも1歳年上になったからなのだろうか。
リンクにはその答えがわからなかったが、抱き締められて伝わるぬくもりが心地よくてそっと目を閉じた。
君の瞳に金縛り
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ダークの誕生日はいつなんだろうか(特に指定してないけどリンクと同じだったらどうしよ^q^)
一応リンクよりは早いってことにしておきます←適当
しかしお題ではほんとキスばっかしてて内容が地味に被る…。
自分ダメだなあ\^o^/
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