君と僕と星
突然の便りだった。
リンクがそろそろ寝ようかな、なんて思ってた頃にピカチュウが一枚の封筒を加えてやって来た。
何だろうと思って受け取って中を見ると一枚の便箋。
そこには綺麗な字で一言こう書かれていた。
「今から会おう。ダメだとは言わせない」
送り主は意外にもシークで、彼が突然こんなこと言うのは珍しかった。
というのも、彼は相手のことを考えて何か頼み事をする時も前々から伝えておくからだった。
誘いをもらった以上は断るわけにもいかない。
場所は書いていなくても、彼が何処にいるのかリンクにはちゃんと見当がついていた。
手紙を持って来てくれたピカチュウの頭を撫でてやってから、リンクは目的地へと向かった。
* * * * *
「シーク!」
藍色の空に響くハープの音を辿っていけば、地図がなくても目的地に着いた。
それは広い平原にある1本の木の下。
シークは木にもたれながらハープを奏でていたが、リンクの姿を確認すると指を止めた。
月明かりに照らされ、ハープがキラキラと輝いて見える。
「突然だったからびっくりしたよ」
「ごめん」
「あっいや、そんな気にしなくていいって」
確かに寝ようと思ってその準備をしていたことは認める。
しかし、リンク自身ベッドに入ったからといってすぐに眠れるわけでもないし、第一に夜の平原が好きだった。
深い海のような空、そしてそこにぽっかりと浮かぶ黄金色の満月、小さく煌めく幾千もの星、涼しくも優しい夜風、
全てを包み込む静寂。
昼間の雰囲気とは全く異なり、別世界にいるような感じがリンクの小さな好奇心を掻き立てた。
もちろん昼に平原を歩くことも好きで、しょっちゅう一人で散歩をして出歩いている。
自然に囲まれて育ってきた故に一人の時間は外で過ごすことが多かったのだ。
「電気も何もないけど、こんなに明るいなんてスゴイよな」
リンクが月を見上げながらぼんやりと呟く。
空に浮かぶのは満月だった。
シークも少し見上げて月を見ると、赤い目をそっと伏せる。
「リンクは、月が古くから神聖なものとされていたということを知っているか?」
「太陽じゃなくて?」
「確かにリンクの言う通り太陽神も崇拝されていた。月よりも明るいそれは自然界の中でも絶対的だったからだ。
しかしどう足掻いても夜の空に陽が昇ることはないから必然的にこの漆黒の闇を照らすことが出来るのは月だけとなる」
「そうだよな、太陽は夜には出てこないからな」
うーん、と口元に手を当てながらリンクが唸る。
そんなリンクを見て、シークは開く。
「けれど、太陽がなければ月はその輝きを放つことができない」
「つまり…どちらかが欠けてもダメってことか」
「ああ」
シークの短い返事を聞いて、リンクはまた空を仰いだ。
嫌でも目に入る満月。
そして自分達を照らす月光。
その静かな輝きは、まるで世界の終焉のようだとリンクは心の中で思った。
「…月と太陽は僕達に似ている」
「え?」
沈黙を破ったシークの言葉にリンクは目を丸くした。
座っているリンクは立ったままのシークを見上げるかたちになるのだが、彼は真っ直ぐ何処かを見据えていた。
端正な横顔に一瞬目を奪われる。
「僕が此処にいるのはリンクがいるからだ。僕と君は時空を超えて出会った。リンクがマスターソードを手に入れなければ
僕はおそらく存在しなかったかもしれない」
「存在しなかったって、そんな…!」
「だから君には感謝している」
シークはリンクの方を向くと、そっと微笑んだ。
月光の下では彼の髪の毛が輝いて見えた。
リンクのものとは異なった金色の髪。
ルビーのような瞳の奥底には、きっと自分が知るはずのない様々な何かがあるのかもしれない。
いくら一緒にいても、知らないことはたくさんあった。
しかしリンクにとってもシークは大事な存在であることに違いはない。
彼が月であるならば、自分は太陽。
どちらにとっても互いの存在が不可欠だった。
「シークがいなきゃ、俺だって頑張れないよ」
そういってリンクは笑う。
だがその言葉が予想外のものだったのか、シークは一瞬驚いた顔を見せたがすぐに目を伏せて小さく笑った。
リンクはオカリナを取り出すと、シークの横に立って並ぶ。
「久しぶりにセッションしようか」
「そうだな」
シークもハープを取り出して、自らの細い指で一撫でする。
幻想的な月夜の草原に、オカリナとハープの音色が優しく響いた。
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何が書きたかったのかよくわからない←
リンクは太陽、シークは月というイメージが私の中にあったので…。
それにしても私は描写が下手だなあ('A`)
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