ムーンライト・ソナタ
暗い水面に揺れる、黄色い影。
空には星が瞬いており、風の吹く音だけが聞こえる。
夜のハイリア湖は何処か神秘的な雰囲気を漂わせていると、此処へ来る度にリンクは思っていた。
「月が綺麗だね」
「あぁ」
「あの月を見ていると…このまま時が止まればいいのにって思う」
リンクに向けられたダークの顔は少し驚いていた。
リンクの方は、言ってから急に恥ずかしくなって視線を逸らしていたのだが。
最近はこうやって2人で過ごすことが当たり前になっているが、少し前まではお互いの立場を考えて会うことを控えていた。
しかし後にダークが「馬鹿らしい」と言って立場なんか関係ないと主張し、自分達の気持ちに素直になることが
重要なんだと述べた。
互いの気持ちが通じ合っているのならば、ヒエラルキーなんて関係ない。
リンクにしてみれば、まるで籠から出されて自由になった小鳥のようだった。
「時が止まってどうなるんだ」
「どうって…!」
わかってるくせに、と心の中で反抗する。
だがダークは表情を変えずに問いかけるものだから、敢えて意地悪をしているのか
そうじゃないのかリンクにはわからなかった。
こうやって2人きりになると、ダークは人が変わったかのように静かになる。
自分の気持ちをあまり表に出してくれないから、本当は気持ちが通じ合っていないのではないかと不安になる。
自分だけの気持ちが一方通行で、ダークの方は自分のことを何とも思ってないかもしれない。
そう思うとなんだか悲しかった。
「もう、いいよ」
そういって立ち上がろうとする。
が、ダークがリンクの腕を引いたために立ち上がれなかった。
ダークはあぐらをかいているのに、どこにそんな力があったのだろうか。
リンクはバランスを崩し、咄嗟にダークの腕を掴む。
互いの顔の距離が近くてリンクは自分の鼓動が早くなるのを感じた。
「不安なんだろ?」
「……っ…!」
図星だった。紅い瞳に見つめられて言葉が出なくなる。
わかっているのならば何か言ってくれればいいのに、と喉まで出かかったが
リンクはその言葉を飲み込んだ。
その代わりに、ダークの服をきゅっと掴む。
ダークはリンクを引き寄せると、耳元で囁いた。
「愛してる」
囁かれたその言葉に思わずリンクの目が見開く。
ざぁっと強い風が吹いた。
草がざわざわと音を立てて揺れ、リンクの帽子も風でなびいた。
ダークの顔は見えないが、自分の耳元を掠める吐息が身体を熱くする。
リンクが何も言えずにいると、ダークは顔を元の位置に戻してリンクを見据えた。
「お前は…?」
「え……?」
「お前はどうなんだ」
そう言われて、思わず身体が強張る。
答えなんて1つしかないのに、いざ口にしようとすると恥ずかしくて上手く言葉にならなかった。
ダークは俯くリンクの顎に手をかけ、顔を上げさせる。
「愛してると言え―俺だけだと言え」
強い光を秘めたその眼差しから逃れられなかった。
初めて会った時からこの瞳に囚われていたのかもしれない。
「愛…してる……ダーク…」
リンクは消えそうな声で言った。
しかしダークはそれでも満足したようで、口を開けずに小さく笑うと震える唇に優しくキスをした。
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うちのダークリンクはリンクと2人っきりになると真面目です。
しかし皆でわいわいやってる時は結構暴走してます←
まぁ俺様なのは変わらないのですが…(´∀`)
ていうか、毎回思うのだけど展開早すぎですよね…。すみませんorz
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