「ピットの羽根、綺麗だな」

「そうですか?」

「真っ白でふわふわしてて…ちょっと美味しそうってもちろん冗談だけど」

「あはは」


僕の背中に生えてる真っ白な羽根。
それを壊れ物を扱うかのように優しく、そっと撫でるリンクさんの手。
少しくすぐったかったけれど、リンクさんに触られるなら悪くないなって思う。
ハイラルを奔走して、ダンジョンを冒険している割にはすべすべしている手だった。


「俺もこんな羽根があればなあ」

「リンクさんに真っ白な羽根なんてぴったりですね」

「そうかな?羽根で空を飛べたら気持ち良さそう」


そういって笑うアナタはまるで太陽のように眩しく、暖かかった。
帽子から出ている琥珀色の前髪が日の光に当たってきらきら光る。
そっと手を伸ばして触れてみると、細くて柔らかい髪の毛だ。
この髪の毛の1本1本まで…。
そう思っていると、自然に手が下へ動いていく。
そしてそのままそっと、リンクさんの頬に触れた。
でも別に嫌な顔もせずに目を丸くして僕をまじまじと見据えてくる。


「ピット?」

「あっ…ごめんなさい!なんでもないですよ」


ぱっと手を離して笑う。
本当はなんでもないわけではないのだけれど、笑った僕を見てリンクさんもまた笑った。
その笑顔が好きなのに、見ていると胸が苦しくなる。
心臓病とかそんな病気じゃないと言い張りたいけど、やっぱり病気なのかもしれない。
黄金色で猫っ毛な髪の毛、空のように澄んだ瞳、華奢で少し骨張った手、細い腰、程よく筋肉のついた脚…。
挙げ出したらキリがない。
彼の全てが欲しい。僕だけのものにしたいという独占欲。
欲望という名の病魔。


「やっぱり天使って、綺麗だよな」


そういって真っ白な歯を見せて、リンクさんがはにかむ。
その笑顔さえも自分だけのものに出来たらどれだけ気分がいいことだろうか。
天使というのはすなわち神の使者のことであって、聖なる生き物である。
でも本当の僕はもっと、ずるくて汚い。
それはまるで堕天使のような。


「…リンクさんの方が、綺麗ですよ」


けれど僕はそんな自分を押し殺して、今日も大好きな彼に笑いかける。
これは誰にも知られてはいけない気持ち。
まぎれもなく本当の僕。




君は知らない




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ちょっと短すぎてしまったかな…。むむむ。
お題はさくさくいけたらいいな。
ピット君は腹黒い子だと信じてる!何てったってバーロー^q^


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